

理学療法士としての自分に自信が持てません。
働き始めたばかりで、まだまだわからないことだらけ。
自分には良いところ、強みなんてないと思います。
人は誰しも、個性や特徴を持っています。
そんな自分の個性を理解し、強みとして活かすことが大切です。
自分の強みを見つける上で助けになる本を紹介します。

人は誰しも、強み(ストレングス)を持っているものです。
しかしそれを見つけられない、または見つかっているのに認められない、という方は少なくないのではないでしょうか。
私自身、どちらかというと自分の強みを認められないタイプでした。
今回は自分の強みを見つけられない方が、自身を客観的に見つめ直し、自身の強みを見つける上で役立つ書籍を紹介します。
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この記事を書いた人

マジメな理学療法士のまじぃです。
私自身、どちらかと言えば自分に自信を持てないタイプでした。
しかし、客観的に自分を見つめ直すことで、少し自分の強みというものを認められた経緯があります。
今回は自分を客観的に見つめる上で助けになった書籍を、私の経験を踏まえて紹介します。
ストレングス・ファインダー

今回紹介するのは、『さあ、才能に目覚めよう ストレングス・ファインダー2.0』です。
先にこの書籍の特徴を挙げておくと、次のようなものです。
本書の特徴
- ストレングス・ファインダーというウェブテストについて解説された本
- ウェブテストを受けるアクセスコードが付属
- 書籍の大半はテスト結果の解説に割かれている
この特徴を読んで気付かれる方もいらっしゃると思いますが、この書籍は読むための書籍と言うよりも、テストを受けることを前提としたものです。
実際に『ストレングス・ファインダー』を受けて、どうだったのか?何が得られたのか?について解説していきます。
本書をご購入の際は、必ず新品を購入してください。中古・古本だとウェブテストを受けるために必要なアクセスコードが使用済みの場合があります。テストを受けられないと、意味のないものになってしまいます。
ストレングス・ファインダーって?
そもそも、ストレングス・ファインダーとは何なのか?というところから説明しなければならないでしょう。
とはいえ、かなり有名なものだとも思うので、ご存知の方も多いかもしれません。
既にご存知の方はここの項目は飛ばしていただいて結構です。
ギャラップ社が40年にわたって行ってきた「人間の強み」に関する研究に基づいて、私たちは、人々に共通する34の資質を言語化し、それらを発見・説明するためのアセスメント<クリフトン・ストレングス・ファインダー>を開発した。
さあ、才能(自分)に目覚めよう 新版 <ストレングス・ファインダー2.0>
ストレングス・ファインダーは「強みの心理学の父」とされるドナルド・O・クリフトン(1924-2003)によって開発されたテストで、その名が冠されてクリフトン・ストレングス・ファインダーを呼ばれることもあります。
テスト自体はPCやスマホで受けることができ、次々に表示される質問に対して5段階で自分にあてはまるものを選択していくという形式です。
テスト自体には1時間くらいかかったように記憶しています。
テストの結果は、詳細なレポートとしてサイト上(要ログイン)で見たりダウンロードすることができます。
どんなことがわかるのか?
テストの結果どんなことがわかるのか?というところですが、結果を見ていただくのが早いかと思います。

これがテストの結果得られた私のストレングス(強み)上位5つです。
ストレングス・ファインダーでは、34に分けられた資質を当てはまる順に並べられます。
つまり、自分に当てはまる上位の資質5つが特に自分にとっての強みであると言えるわけです。
そういった意味では、6位以下の資質が自分には全くないという捉え方ではなく、より強い・より弱い資質があるというだけです。
ちなみに、6位以下の結果を見るためには追加料金を払ってアップグレードする必要があります。(商売上手)
アップグレードの結果得られた私の結果は、以下のようなものでした。

結果をどのように解釈するのか
私の場合、上位の5つは「慎重さ」「学習欲」「内省」「収集心」「公平性」でした。
レポートでは、それぞれの資質の説明だけでなく、組み合わせも考慮された(と思われる)資質の説明を読むことができます。
しかし、それでも一般化された説明に過ぎないため、結果は自分で解釈しなければならないと思います。
例えば私の場合、この上位5つの資質を次のように解釈しました。
この解釈が合っているか間違っているかはわかりませんが、自分では自分自身を分析する上でとても助けになりました。
というのも、正直なんとなくはこれが自分の特性だということはテストを受ける前から理解していたのです。
しかし、それを『強み』と解釈するよりは、「自分は慎重すぎる」「行動に移す前に時間がかかりすぎる」「行動の結果をいつまでも気にしたり引きずる」というような、ネガティブなものとして解釈していたのです。
テストを受けて自分自身を客観的に見つめ直したことで、これらを「強み」として受け入れられたように思います。
欠点は強み
このように、自分では欠点であると思っていた自分自身の特徴が、見かたによっては強みだったりします。
私のテスト結果では、34番目、つまり一番弱い資質は「ポジティブ」でした。
「ポジティブ」の資質が弱いということは単純にネガティブに思考しやすいということなのでしょうが、これは逆に言えば物事を冷静に見ることができるという風に捉えることもできます。
このように、ストレングス・ファインダーはあくまでもその人の『強み』を見出すことを目的としたテストです。
自分では欠点だと思っていた特性が、客観的に見ると実は強みだったということを発見できるのが、このテストを受けてみる一番の利点だと思います。
テストを受けるとどうなるのか
私自身はこのテストを受けてとても良かったと思っています。
テストを受けてみて、その結果を見て、感じること・考えることは人それぞれでしょう。
「全然当てはまってない!」と憤慨される方もいるかもしれません。
なので、あくまで私の場合ということですが、例としてテストを受けた後の変化をいくつか紹介してみたいと思います。
ポジティブになる
上でも書いてきましたが、自分にとって欠点だと思っていたことが強みだったということに気付けます。
これは、自分に対するネガティブな印象をポジティブなものに変えるのに十分な情報でした。
慎重すぎることを悪いことだ(行動力がない)と考える傾向にあったのですが、むしろ慎重に考えて・調べて・予測した上で行動に移すということが利点の多い行動特性だということに気付けたのです。
そして、そんな自分の特性を意識的に利用して行動を起こすようになり、これまで行動までの準備過程が長く時間もかかりがちだったのが、逆に行動に移すまでが早くなりました。
他者の特性を認めることができる
自分の強みを認めることができると、自分と他者の強みを冷静に比較することができるようになります。
自分の持っていない強みを持っている他者の存在に気付き、そんな相手と協同することで物事を有利に進めることができると気付けます。
例えば私の場合、自分は慎重派なので、行動派の誰かと一緒にいることで、お互いの弱い部分を補い合うことができます。
慎重な私はまず行動しようとする相手に引っ張られますし、それでも慎重になるべきところは相手に理論的に説明して抑えることができます。
臨床においてもそうです。
このような他者の見かたができることで、その方のポジティブな面を見つけることができ、それを活かすことができます。
相手のポジティブな側面を活かすために、自分の強みをどのように活かせば良いのかも見えてきた気がしています。
自分の強みを知るということは、自分を認められるということだけではない多くのメリットがあるようです。
まとめ
以上、今回は『自分の強みがわからない理学療法士にオススメしたい1冊』と題して、『さあ、才能に目覚めよう ストレングス・ファインダー2.0』を紹介してきました。
自分の強みを知れば、その活かし方がわかります。
自分のことは自分が一番知っていると思いがちですが、実は見えていないことも多く、他者から客観的に見ることで鮮明にわかる部分があります。
今回紹介したストレングス・ファインダーは、自分自身を客観的に見つめ直す上でとても役立つツールだと考えています。
本を買って読むというよりは、テストを受ける権利を買うという感覚で検討してみると良いのではないかと思います。
あなたは自分の『強み』をどのように活かしますか?
本書をご購入の際は、必ず新品を購入してください。中古・古本だとウェブテストを受けるために必要なアクセスコードが使用済みの場合があります。テストを受けられないと、意味のないものになってしまいます。